自分の作ったものが画面に映る喜び

――お仕事での面白さや印象に残ったエピソードを教えてください。

「現在報道番組を担当していますが、世の中の流れを知ることができるのが面白いですね。特にやりがいを感じるのは、自分が作ったフリップやパワーポイントのデータが実際に放送で使われる瞬間です。例えば、アナウンサーがグラフや図表を見せながら話す場面で、自分が作成した資料が画面に映るんです。自分の作ったものが実際に放送されるのを見ると、本当にやりがいを感じますね。」

――以前はバラエティー番組も経験されたそうですね。報道番組との違いを感じることはありますか？

「バラエティー番組と報道番組では仕事内容が全然違いますね。バラエティーの方がADとしての仕事量は多く大変だと感じました。特にリサーチ作業が中心で、『ADの仕事はリサーチがメイン』という印象がありました。
一方、報道番組ではフリップやパワーポイントで資料を作成するなど、自分の作ったものが直接放送に使われる機会が多いです。同じADでも番組によって仕事内容が全く違うというのは興味深い発見でした。
また、以前は3つの番組を掛け持ちしていましたが、それぞれの番組でやり方や働き方、休みの取り方まで全然違っていました。テレビ業界は同じADでも番組によって働き方が大きく変わるのが特徴だと思います。」

――報道番組ならではの難しさはありますか？

「政治や経済、特に国際問題を扱うので、内容が難しく理解するのに苦労することがありますね。日本の政治については、『こんなことが起きているんだ』と知るのは面白いのですが、海外のニュースや経済関連は専門的で、打ち合わせを聞いていても何を言っているのか分からないことがあります。
打ち合わせは長いときで4時間ほど続くこともあって、難しい内容を理解しようとすると本当に頭が痛くなることもあります。でも、それも含めて報道の現場の経験だと思っています。」

――現在の職場環境や雰囲気はいかがですか？
「職場の雰囲気はとても良くて、同僚の皆さんが親しみやすく話しやすい環境です。年齢も近い方が多いので相談もしやすく、働きやすい環境だと感じています。
特に良いと思うのは、月に1回面談があることです。前の会社ではこのような定期的な面談がなかったので、困ったことや悩みを対面で相談できる機会があるのはとても助かっています。上司や先輩に直接相談できる環境があるのは、仕事をする上で大きな安心感につながっています。」

――休日の過ごし方を教えてください。
「休日はアイドルのライブによく行っています。今の仕事では休みがしっかり取れるので、ほぼ毎週のように趣味の時間を楽しむことができています。仕事とプライベートのバランスが取れているのも、今の職場の良いところですね。」

――今後のキャリア目標を教えてください。

「将来はディレクターになって、自分がやってみたい企画を実現させたいと考えています。大学時代に福祉を専攻していたので、その知識や経験を生かした福祉に関わる企画や番組を作りたいという思いがあります。
具体的にどんな企画にしたいかはまだ明確には決まっていませんが、福祉の分野で社会に貢献できるような、多くの人に伝わる番組を作れたらいいなと思っています。自分が学んだことを視聴者の皆さんに伝えられるような番組作りが目標です。」

――大変なこともある中で、テレビ制作の魅力はどんなところにありますか？

「テレビ制作の仕事は確かに大変なこともありますが、自分が携わった番組が多くの人に見られているということは本当に面白く、やりがいを感じます。特に報道番組では、視聴者に正確な情報や新しい知識を提供する役割を担っていることに責任とやりがいを感じています。
フリップ一つ作るにしても、視聴者に分かりやすく伝わるよう工夫を凝らしています。その努力が実を結び、自分の作ったものが放送されるのを見ると、この仕事を選んで良かったと思いますね。」

――これからADを目指す方へメッセージをお願いします。

「テレビ業界は大変なこともありますが、非常にやりがいのある仕事です。自分が携わった番組がたくさんの人に見られているというのは、他の仕事ではなかなか味わえない喜びだと思います。
これから挑戦しようと考えている方には、『緊張しなくても大丈夫ですよ』と伝えたいです。最初は分からないことだらけで不安かもしれませんが、先輩や同僚が親切に教えてくれる環境がありますし、日々の業務を通じて少しずつスキルを身につけていくことができます。
確かに大変なこともありますが、それ以上にやりがいのある仕事です。テレビが好きな方、情報を伝えることに興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。」