エンタメ業界で、どんな仕事をしようか迷ったら、それぞれの業界の仕事内容を知る必要があります。一口にエンタメ業界といっても幅広い職業があるため、本記事で詳しく解説します。
エンタメ業界の仕事は難易度が高い職業も多数ありますが、一般の人がチャレンジできる仕事内容もあるので、本記事を通してエンタメ業界への道筋をイメージしてみてください。
エンタメ業界の業種別の仕事内容
エンタメ業界で自分がどの分野に向いているか判断できるように、大まかに4つのジャンルとそれぞれの仕事内容を簡単に紹介します。
テレビや映画業界
テレビや映画業界は、作品を世の中の人に届けるテレビ局や映画配給会社と、映像制作会社に分かれています。
【プロデューサー】
テレビ局の番組や、映画作品ひとつには、映像制作のまとめ役となるプロデューサーがいます。企画の立案から、資金調達、スタッフの選定まで行い、作品の宣伝も担当します。多くの人と関りを持つため、リーダーシップとコミュニケーション能力が必要です。
【編集スタッフ】
撮影された映像をカットし、映像の特殊効果やテロップなどを加えて、1本の作品として仕上げる仕事です。映像編集ソフトを使用する仕事のため、ソフトの知識はもちろん、ソフトを使いこなせる技術が求められます。編集アシスタントからスタートするのが一般的です。
【技術スタッフ】
テレビや映画には、多数の技術者が関わっています。カメラマン、照明、音響スタッフなどです。機材の知識はもちろん、長時間の撮影に耐えられる体力が必要です。技術スタッフは、アシスタントからスタートするのが一般的です。
【映画買付】
映画買付とは、映画の権利を取得するため、制作会社や配給会社と交渉する職業のことです。買付の際に映画を視聴できる点や、映画のヒット作を生む役割を果たせるメリットがあります。制作会社や配給会社の経験を経て、映画買付のアシスタントとして始めるのが一般的です。
音楽業界
音楽に関わる仕事としては、レコード会社勤務と、コンサート運営に関わる会社に入社する方法があります。
【レコード会社スタッフ】
レコード会社では、さまざまな仕事内容があります。アーティストのマネージャー、レコーディング、販売促進などの業務です。最新音楽トレンドに触れられ、アーティストの成功に関与できるメリットがあります。
【コンサート制作】
コンサート制作会社では、出演するアーティストと契約を結び、必要な人材や機材、会場の手配をする仕事です。まずはアシスタントとして経験を積み、コンサートのまとめ役となるプロデューサーやディレクターを目指していきます。
アニメ業界
日本のアニメは、世界的にも高い評価を得ています。アニメ業界に関わる、アニメ制作の代表的な職業を紹介します。
【アニメーター】
アニメーターは、キャラクターを描く仕事のことです。デッサン力はもちろん、キャラクターの動きを正確に理解する能力も求められます。アニメーターになるには、デジタルアニメ制作のソフトの知識が必要で、アシスタントから経験を積む方法が一般的です。
【CGアニメーター】
CGアニメーターは、CGアニメの制作のほか、ゲーム、VR、ARなどでも活躍する仕事です。キャラクターのCGモデルの制作や、作品の特殊効果の演出も行います。自身のアート作品を集めたポートフォリオを用意しておくと、転職に有利です。
ゲーム業界
ゲーム業界は、ゲーム機本体を制作するハードウェア、ゲームソフト会社、モバイルゲーム会社に大きく分類されています。
【ハードウェアメーカー勤務】
ゲームのハードウェアメーカー勤務では、ゲーム本体や周辺機器の設計や開発を行います。開発した製品はテストを繰り返し、使いやすさや品質を向上させていきます。ハードウェアを扱うため、電子回路やCADソフトの知識が必要です。
【ソフトウェアメーカー勤務】
ソフトウェアメーカーは、ゲームを開発させ市場にソフトを提供させる仕事です。ゲームエンジニアになるためには、複数のプログラミング言語の知識が必要になります。プログラマーやテストエンジニアなどを経てから、中心的な役割へとステップアップできます。
【モバイルゲーム開発】
モバイルゲーム会社勤務では、ゲームの企画から、キャラクターデザイン、プログラミングなどの作業があります。世界中の人に自分の作品を届けられる喜びがありますが、その一方で競争が激しい面もあるため、常に学び続ける姿勢が必要です。
エンタメ業界で共通する仕事内容
エンタメ業界の仕事といえば企画や制作を思い浮かべるかもしれませんが、それ以外にも営業やマーケティングなどの職業もあります。自分に向いている職種を見つけるため、以下の仕事内容にも目を向けてみてください。
営業
エンタメ業界の営業は、自社商品を売り込むスタッフのことです。多くの人と話すのが好きで、結果が数字に表れる喜びを感じたい人に向いています。
営業に求められる能力は、顧客との信頼関係を築くためマメな性格であることや、相手の興味を引く提案力です。結果を求められる仕事のためプレッシャーもありますが、エンタメ業界が初めての人でも務まる仕事で、過去の営業経験を活かしてチャレンジできるメリットがあります。
制作
エンタメ業界の制作の仕事は、アイディアを形にするスタッフのことです。映画、テレビ、ゲームなど、幅広い分野で活躍する人材です。自ら企画しなければならないため、流行に敏感で、面白いことにチャレンジしたい人に向いています。
制作に求められる能力は、プロジェクト全体の進行状況を把握し、管理する力です。予算の管理も行うため、無駄を見抜く能力も必要になります。スケジュールや予算が厳しい中の作業も多くありますが、ひとつの作品が出来上がる喜びを感じられるのが特徴です。
マーケティング
マーケティングは、映画や音楽などの作品を世の中に広めるための仕事です。良い作品が出来上がっても、多くの人に認知されなければ、プロジェクトは失敗に終わる可能性があります。マーケティング職が、市場ニーズを把握し、作品を知ってもらうためのプロモーションや広告を打ち出していきます。
マーケティングに求められる能力は、SNSや広告業界を理解しているかどうかです。また、データを分析し、結果を出すための提案ができる能力も求められます。過去にマーケティングで結果を出した経歴が活かせるため、エンタメ業界以外からの転職も可能です。
販売
エンタメ業界の販売の仕事は、自社商品を直接お客様に売る仕事のことです。例えば、自社商品を扱うお店で、新商品をプロモーションする仕事があります。または、オンライン販売を通じて、顧客の質問に答える仕事もあります。
販売に求められる能力は、売上目標を立てて、計画的に売る力です。人気が出た商品の場合は適切な在庫管理が求められ、過剰在庫にならない工夫も必要になります。販売の仕事は、お客様が喜んでもらえる顔を直接見られる仕事のため、人の役に立ちたい人におすすめです。
イベントスタッフ
エンタメ業界のイベントスタッフは、テーマパークやコンサートなどの会場でスタッフとして活躍する仕事です。イベントの企画をするプロデュースや演出家、観客を誘導する人員、チケット販売など、多くの人が関わっています。
イベントスタッフに求められる能力は、円滑なコミュニケーション能力です。多くの人と短期間でイベントを作り上げていくため、問題解決能力も求められます。イベントスタッフとして働くメリットは、文化祭のような達成感と盛り上がりを体験できることです。
一般事務
どのようなエンタメ業界であっても、多くの人が働いているため、経理を担当する一般事務の仕事があります。華やかなエンタメの世界に憧れていても、自分で創造させることが苦手で、縁の下の力持ちになり人に向いています。
一般事務の仕事は、書類作成や電話対応が主です。パソコン入力も必要で、正確なデータ入力の能力が求められます。WordやExcelなどのソフトの知識や、電話対応の経験がある人は、エンタメ業界の一般事務におすすめです。
エンタメ業界の仕事内容のまとめ
一口にエンタメ業界の仕事といっても、種類が多いことが理解できたはずです。エンタメ業界は華やかな世界で、実力も求められますが、自分には無理だと諦めてしまうのは、少し勿体ない可能性があります。
この記事を通して、幅広いエンタメ業界の仕事に目を向けてみてください。