エンタメ業界で働きたいと考えても、何となく転職するのはおすすめできません。デメリットも存在しているため、転職のミスマッチが起きると、続けられないからです。
本記事では、エンタメ業界で働きたい人向けに、メリットとデメリットを解説します。悪い部分も知ったうえで働きたい人向けに、転職のコツもあります。
エンタメ業界で働くメリット
「エンタメ業界に入って良かった」と考える人の特徴は、楽しんでいることです。仕事を通して達成感や喜びが味わえる職業のため、特にやりがいや結果を重視している人は、エンタメ業界が向いている可能性があります。
アイディアを形にできる達成感がある
エンタメ業界のメリットのひとつに、自分が考えたアイディアが形になる点が挙げられます。他の業種と比べると、エンタメ業界は新しく創造する作業が多く、ときにはそのアイディアが流行を生む場合もあります。
何よりも、自分が考え出したアイディアが、数字やファンの声として返ってくる喜びは大きいものです。作品によっては、海外からの熱い声も聞けるため、「幅広い人の役に立っている」という達成感があるのが特徴です。
エンタメ業界で求められるアイディアは、人が考えないような独創的なものです。例えば、「あの人個性的だよね」という型にはまらない人や、「一緒にいるとなんか楽しい」と言われる人は、エンタメ業界に向いている可能性があります。
メディア業界の華やかさに触れられる
エンタメ業界で働くと、俳優や音楽家など有名なアーティストと関わる機会が多くあります。多くの人に受け入れられるクリエーターと一緒に働いていると、良い刺激を受けられ、「自分も頑張ろう」という向上心を得やすいメリットがあります。
また、エンタメ業界で仕事をしていると、世界的な有名なイベントの裏舞台に参加できる点も魅力のひとつです。裏方は、地味な作業ですが、多くの人が盛り上がっている様子を見ると、疲れも吹っ飛ぶほどワクワクできるメリットがあります。
イベントの裏方で働いていると、成功しているように見えるアーティストも陰では悩んだり苦労したりする姿を見られるため、勇気をもらえる職場でもあります。エンタメ業界は華やかさの裏にしんどい面も隠れており、見えない部分にも手を抜かない努力を感じさせてくれるのも特徴です。
流行やトレンドに敏感になれる
エンタメ業界にいると、最新のお店やグルメ情報、映画や音楽、ファッションや最新テクノロジーなどの多彩な最新情報が入ってくるメリットがあります。自然とトレンドに強くなり、これから流行る可能性がある、多くの人が知らない流行に早く乗れるメリットがあります。
物事の流行の推移は、初期段階・拡大期・衰退期の3段階です。一般人が流行に気づくのは拡大期ですが、流行の先駆者は衰退期には次のトレンドに注目し出しています。普通に暮らすだけでは一般人と同じ情報となりますが、常に最新トレンドと触れられるエンタメ業界にいると、次に流行る情報に早く触れられる可能性があります。
例えば、携帯電話からスマートフォンが出始めた当初から、現代のような形になると予測できた人はどのくらい居るでしょうか。しかし、最新情報が多く飛び交うエンタメ業界にいれば、幅広い知識が深まり、マーケティングにも活かせるメリットがあります。
多くの人に感動や影響を与える喜びが得られる
エンタメ業界で働くメリットのひとつに、人を喜ばせられる特徴があります。子どもたちや高齢者など、世代に関係なく喜びを与えられるメリットがあります。
感動の声は直接見たり耳にしたりするだけでなく、SNSやオンラインミーティングなどを通して入ってくることも可能です。同じことに興味がある人との交流も、エンタメ業界で働くメリットのひとつです。
エンタメ業界で働きたいなら覚悟したいデメリット
エンタメ業界は「楽しそう」という安易な考えだけで入社すると、厳しい現実を見せられてしまい、挫折する可能性があります。多くの人は、エンタメ業界の華やかさの裏に努力が隠れていることを知らないため、次のデメリットにも目を向けることが大切です。
倍率が高く就職の難易度が高い
エンタメ業界は、華やかで楽しそうな雰囲気の影響があるため、人気の職場のひとつです。しかし、求人数に対して応募者が多くなりやすく、就職の難易度が高いことは覚えておく必要があります。
倍率が高くなる理由は、採用枠が少ないことや、専門スキルがある人材を求める傾向があるからです。特に、これまでの作品や経歴が重視されるクリエイティブな分野では、未経験者がいきなり入社するのは難しくなります。
時間外労働や休日出勤が多く最初はしんどい可能性あり
エンタメ業界は、一般的なサラリーマンと同じ勤務状況に当てはまらない場合があります。時間外労働や、早朝・深夜勤務、休日出勤の可能性を考慮しなければなりません。
例えば、早朝の番組であれば、スタッフは夜中に出社しています。番組が始まる少し前にスタジオ入りするのではなく、その前から準備しています。担当する番組によっては勤務時間がバラバラになるので注意が必要です。
また、プロジェクトの進み具合によっては、残業や休日出勤もあります。特に、イベントが近いときや、リリース前になると、最高の状態を提供できるよう、万全な状況を作り出さなければなりません。
不規則な勤務状況では、体力が重要です。若い頃なら気力で乗り切られる可能性はありますが、年齢を重ねるとより体調管理が重要な点には注意してください。
業種によって給料水準が大きく異なる
エンタメ業界には、多様な業種があり、職種によって給料水準が大きく変わります。また、同じ職種でも、役職によっても給料が大きく変わる点に注意が必要です。
例えば、番組に関わるスタッフでも、アシスタントディレクターは一般サラリーマンより給料水準が下がりますが、プロデューサーやディレクターになることで高収入を目指せます。
また、エンタメ業界は地域間による、給料水準の違いにも注意が必要です。需要が高い都市部と比べると、地方では同じ業種でも給料水準が下がる可能性があります。
エンタメ業界で働きたい人におすすめの転職のコツ
エンタメ業界で働きたいという熱意は、何よりも重要な要素です。狭き門と言われるエンタメ業界でも、少しの工夫で入社できる可能性を高めることができます。
自己分析で自分に合った職種を選ぶ
エンタメ業界は職種が幅広いため、自己分析を通して、自分の特性に合う職業を見つけることから始めます。自己分析は、転職支援サイトのツールを利用する方法や、転職エージェントから客観的なアドバイスをもらう方法もあります。
エンタメ業界のトレンドを把握しておく
エンタメ業界は、トレンドに大きく左右される傾向があります。コロナ禍など不測の事態や、テクノロジーの影響を受けて市場ニーズが変わるため、これから伸びる分野への転職がおすすめです。
学生ならインターンを利用する
インターンシップは、エンタメ業界で働けるチャンスです。実際に職場を体験することでミスマッチが減り、インターン中の経歴は履歴書に加えられるメリットもあります。
自己PRで意欲の高さをアピールする
エンタメ業界の就職活動で最も重要なのは、働きたい熱意です。
実際に入社して成功している人の声を聞くと、「子どものころから漫画が好きだった」「イベントに参加して感動した」など些細なキッカケがあるようです。書類選考や面接では、エンタメ業界で働きたい熱意が伝わるよう、ストーリー性を持たせるPR方法がおすすめです。
派遣から始めてエンタメ業界に触れる
エンタメ業界が未経験の場合は、派遣やアルバイトから始める方法があります。柔軟な働き方を選ぶことで、多彩なプロジェクトに関われるため、経歴が充実し、ミスマッチが減らせるメリットがあります。
エンタメ業界に強い転職エージェントを利用する
転職エージェントの中には、エンタメ業界に強い会社があります。未公開求人の紹介や、自己分析のお手伝い、履歴書や面接のサポートがあり便利です。特に、エンタメ業界に強い転職エージェントは、業界内の裏事情も知っているメリットがあります。
エンタメ業界で働きたい人向けの情報のまとめ
エンタメ業界で働きたいと思ったら、デメリット・メリットの両方の面に目を向けることが重要です。悪い面も知ることで、自分に向いているのか、長く続けられるのか把握できます。
「やっぱりエンタメ業界で働きたい!」という想いが強い場合は、幅広い視点から転職活動をすると、成功する可能性を高められるでしょう。エンタメ業界は行動力がある人が向いているため、アルバイトでも良いのでまずは行動を起こしてみてください。