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エンタメ業界に入りたい希望があっても、第二新卒として受け入れてもらえるか不安な場合があります。第二新卒は経験やスキルが少ない状況であり、新卒と競合になる可能性があるからです。
本記事では、第二新卒がエンタメ業界に転職するコツと、立場を活かした転職方法、注意点を解説します。転職に対する不安を解消するために、ぜひご活用ください。
第二新卒がエンタメ業界に転職するポイント
第二新卒とは、新卒から3年以内に転職を希望する人のことです。新卒の入社なら研修制度が設けられていることがほとんどですが、第二新卒は一定期間の社会経験を持つ違いがあります。
しかし、第二新卒は経験不足による不安や、スキル不足による問題があり、特に競争が激しいエンタメ業界の転職は難しいと考えてしまうかもしれません。第二新卒がエンタメ業界に転職するコツを詳しく解説します。
第二新卒が応募できる求人を探す
第一に試したいのが、求人検索で「第二新卒歓迎」や「未経験可」のキーワードを入力する方法です。また、大卒の第二新卒は25歳前後の年齢のため、求人によっては「25歳前後」など若手を歓迎するキーワードを含む場合があります。
該当する求人を見つけたら、求人票に書かれている人物像や必要なスキルを確認します。第二新卒を求める企業は、新卒とは異なりある程度スキルを持つ人材を求めている傾向があるため、自分の状況と照らし合わせてください。
第二新卒で求められることが多いスキルは、エンタメ業界に特化したスキルです。例えば、映画や音楽などの特定ソフトの使用経験や、SNS運用実績などは重視される傾向があります。
また、エンタメ業界はチームで活動することが多いため、プロジェクトの参加経験も評価される可能性があります。
経験がなくても熱量があることを伝える
第二新卒を求める企業は、必ずしも高度なスキルを持つ人材を求めているとは限りません。若さからくる柔軟性のある思考力や、学ぶ意欲が高い人材を求めている可能性もあります。また、エンタメ業界では、特に独自のアイディアや、発言力が評価される傾向にあります。
そのため、第二新卒でエンタメ業界のスキルや経験がなくても、熱量を伝えることで採用されることは可能です。企業側も第二新卒はエンタメ業界の未経験者が多いことを理解しており、研修制度がなくても先輩方が丁寧に指導してくれることがほとんどです。
エンタメ業界への熱量の高さは、具体的なストリーを交えると、相手に伝わりやすくなります。例えば、大学時代に自主製作の映画を作成した経験や、過去にアーティストのイベントに参加した際の感動、特定のアーティストや作品に対して熱く語る方法があります。
また、採用する企業側が重視しやすいのは、「覚悟があるかどうか」です。エンタメ業界は華やかで軽いイメージがある理由から、安易な気持ちで応募する人が多くいます。しかし、実際に働いてみると不規則な勤務時間や、業務の大変さから辞めてしまう人がいるため、熱量を伝える際には「どんなに辛くても好きなことなので続けられる」アピールをする方法も有効です。
第二新卒の就職に強い転職エージェントを活用する
転職エージェントの中には、第二新卒の利用者が多いところがあります。過去に多くの第二新卒者が転職に成功した転職エージェントでは、企業側が求める第二新卒のデータを保有しており、的確なアドバイスができるメリットが特徴です。
また、転職エージェントは、第二新卒者が自己分析をする場所としても役立ちます。自分の強みが客観的にわかり、自分がエンタメ業界に対してどんな働き方をしたいのか深堀するために有効です。
さらに、転職エージェントを利用すると、非公開求人の紹介や、内定後の条件交渉を代行してくれるメリットもあります。ただし、エンタメ業界は自主性のある人材が求められる傾向があるため、エージェントに依存しすぎるのは避けて、あくまでも転職に役立つツールのひとつとして利用してください。
ベンチャー企業の応募も考慮に入れる
エンタメ業界の経験やスキルがない第二新卒者は、ベンチャー企業への応募もおすすめです。特にベンチャー企業は、若手の柔軟なアイディアを求めている傾向があるため、第二新卒でも熱意とやる気が伝われば、採用される可能性はあります。
また、第二新卒がベンチャー企業に入社すると、少人数のチームで活動できるメリットもあります。個人の影響力が大きくなりやすいため、早くエンタメ業界の経験を積める点でもおすすめです。
第二新卒がエンタメ業界に就職する際の注意点
第二新卒がエンタメ業界に転職すると、ほぼ新卒と同じ対応となります。新人として見られることが多く、年収が下がる問題にも注意が必要です。
キャリアよりも人柄を見られている点を理解する
第二新卒の場合は、特にキャリアよりも人柄が見られている傾向があります。エンタメ業界はチームワーク性やコミュニケーション能力が重要であるため、企業側はスキルの高さよりも、「一緒に働ける人材なのか?」を重視して見ている可能性があります。
人柄の点をアピールするためには、応募する企業の情報収集が欠かせません。企業研究をしっかり行い、企業が目指すビジョンや、価値観に合う人材だとアピールすることが大切です。
例えば、エンタメ業界では、予期しない問題にも柔軟に対応できる能力が見られていることがあります。他にも、エンタメ業界では多様性も求められる業界であることから、自分の意見を伝えつつ他人の意見にも耳を傾けられるか、他者からのフィードバックをポジティブに受け止められる性格なのかも重要なポイントです。
年収が下がる可能性について理解しておく
エンタメ業界が未経験の第二新卒者は、ほとんどのケースで年収が下がります。新卒とほとんど変わらない年収になる可能性があることは覚えておいてください。
例えば、エンタメ業界で映像制作の分野に転職する場合は、最初はアシスタントディレクター(AD) からのスタートです。第二新卒もADの採用が一般的なため、年収は一般的なサラリーマンより低くなる可能性があります。
ただし、エンタメ業界は数年でスキルアップできるのも特徴です。第二新卒でADから始めても、20代のうちにディレクターに昇進することは可能です。ディレクターで経験を積み、人気のある番組を持つようになると、一般的なサラリーマンの2倍の年収を目指せる魅力もあります。
さらに10年以上の経験を積むと、番組全体を担当するプロデューサーになることが可能です。これだけ短期間で責任のある立場を任されるのは、エンタメ業界の特徴でもあります。
どんな業界でも同じですが、第二新卒が転職すると最初は新卒と同等の扱いになるので、その間に働き続けるためには、やはりエンタメ業界への強い情熱が必要だと言えます。
第二新卒がエンタメ業界に就職する方法のまとめ
第二新卒がエンタメ業界に転職する場合は、自分の状況を把握することが大切です。スキルや経験がほとんどない場合が多い状況ですが、やる気やエンタメ業界への熱量が高ければ、転職活動を成功させることは可能です。 特に第二新卒の場合は、若い柔軟性や行動力を評価される傾向にあります。エンタメ業界に初めてチャレンジする場合でも、若さが武器になるため、諦めずチャレンジするようにしてください。