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【2024年最新情報】2023年のエンタメ業界の現状とは?問題点と伸びる分野も紹介

エンタメ業界で働くことに興味があっても、今後の市場規模は気になるものです。市場規模が小さくなれば、自分の給料面も縮小する可能性があるからです。

本記事では、2023年のエンタメ業界の市場規模を解説します。現在抱える問題から、今後伸びしろがあるエンタメ業界の特徴も解説しますので、どの分野のエンタメ業界に転職したらいいのか迷っている人は参考にしてください。

【2024年最新情報】2023年のエンタメ業界の市場規模の現状

【2024年最新情報】2023年のエンタメ業界の市場規模の現状

2020年はコロナ禍の影響で、エンタメ業界の市場規模は大幅に低減しました。しかし、翌年から徐々に回復を見せており、2023年の市場規模は過去最高となり、エンタメ業界は今後も伸びることが予測されています。

音楽・ステージ市場は過去最高を更新

ぴあ株式会社が公開する「ライブ・エンタテイメント市場規模の推移予測[mk1] 」によると、2023年のエンタメ市場規模は、前年比で21.3%増の6,857億円となり、過去最高を更新したとあります。音楽もステージも2020年のコロナ禍の影響で売り上げが低迷しましたが、2023年は過去最高額の売上が確定しています。

首都圏を中心に市場規模が上昇

2023年のエンタメ業界の市場規模が上昇している理由は、首都圏を中心とした大規模会場の増加で興行規模が拡大したことや、チケット単価が上昇した理由があります。1つの会場に入れる人数が増加し、2019年と比べて2023年は物価高騰の影響を受けてチケット代が1,000円近くアップしたため、エンタメ業界の市場規模は上昇しました。

また、PwC Japanグループの「期待の見直しと成長への備え―グローバル エンタテイメント&メディア アウトルック 2023―」によると、日本のエンタメ業界は、2023年に1,686億米ドルの収益に対し、2027年では1,835億米ドルへと成長すると予測されています。

エンタメ業界が今後抱える課題

エンタメ業界が今後抱える課題

日本のエンタメ業界は、今後も成長することが予測される一方で、いくつかの課題もあります。コロナ禍の影響でエンタメ業界が大きく変化しており、変化に追いついていない部分もあるからです。

オンライン配信からライブエンタメに関心を持ってもらう

首都圏を中心に音楽やステージのライブエンタメの売上は上昇していますが、それ以外の地域では市場規模が上昇しているわけではありません。ライブエンタメの開催はどうしても首都圏に集中しやすい現状があり、移動時間や費用の問題があるためです。

その問題を解消しやすいのが、近年注目を浴びているオンライン配信業界です。オンライン配信ならどの地域でも視聴でき、会場費というコストがない分チケット代も安くすることができます。実際にYouTubeを通してオンライン配信に参加したファンの中には、「実際に会ってみたい」「会場の臨場感に触れたい」という思いから、ライブエンタメへと発展するケースもあります。

今後は、ライブ配信だけが中心となるのではなく、ライブ配信がきっかけとなり、会場で開催するライブエンタメへ移行する収益モデルも考慮が必要です。

現場の人材不足をどう解消するか

エンタメ業界に大きな影響を与えている問題のひとつに、人材不足が挙げられます。特に規模が大きくなる都心部のライブエンタメでは多くの人材を必要としています。現場で不足しやすいのは、技術系や専門職の人材です。照明や音響などの技術者や、プロジェクト管理者が不足している現状があります。

このような人材不足を抱えるエンタメ業界では、研修プログラムを強化し若手を育てるところや、労働環境を改善させ働きやすい環境を整える会社も出てきているのが特徴です。働き手からすると、未経験からエンタメ業界に入りやすくなったとも言えます。

エンタメ業界のマーケットシェアは年々減少していく可能性

エンタメ業界の総収入は年々増加傾向にありますが、一方で日本における若手の減少により、エンタメ業界のマーケットシェアは減少していくと予測されています。そのため、エンタメ業界で生きていくためには、業界内でも伸びしろがある業種に注目する必要があります。

エンタメ業界は他の業種と比べて伸びしろがある理由

エンタメ業界は他の業種と比べて伸びしろがある理由

エンタメ業界は今後マーケットシェアが減少する可能性があると説明しましたが、必ずしも衰退の道にたどるわけではありません。なぜなら、eスポーツやARなどの新しい分野が発展することが見込まれているからです。

エンタメや娯楽はいつの時代でも求められるため衰退リスクが少ない

どのような経済状況であっても、いつの時代も娯楽やエンタメは人々に求められてきました。なぜなら、エンタメは人々にストレス解消と気分転換を与える存在だからです。

また、家族や友人など親しい人とのひと時を味わうためや、個人のアイデンティ形成にもエンタメや娯楽は重要な存在だと言えます。

実際に、コロナ禍で外出が難しい現状があったにも関わらず、ゲームやライブ配信など在宅でも楽しめるエンタメ業界が伸びました。エンタメ業界はひとつのジャンルが衰退したとしても、ライブイベントなど別の分野が伸びる特徴があります。

さらに近年では、モノの消費よりも、コト消費やトキ消費が注目されており、物質的なものよりも体験に価値を置く考え方に変化してきています。

eスポーツの伸びも今後は期待できる

近年注目されるエンタメ業界のひとつとして、eスポーツが挙げられます。eスポーツとは、コンピュータを使った対戦競技のことです。

実際に世界では、eスポーツの大規模なイベントが数多く登場しています。例えば、The Internationalでは、2021年に賞金総額が約4,000万ドルに達し、世界最大のeスポーツ大会として知られています。

日本におけるeスポーツの市場規模は世界と比べるとまだ小さいのですが、プロ野球やサッカーなどスポーツ業界も巻き込んだ大会や、国内最大級のe-スポーツイベント「RAGE」では、毎回数万人の観客が会場を訪れる程人気です。

AR・VR・AIの発展に伴い新しいサービスが登場する

技術の進化に伴い、エンタメ業界で今後注目される可能性が高いのは、AR・VR・AIジャンルです。

ARは拡張現実のことで、VRは仮想現実のことです。エンタメ業界では、仮想空間を利用したバーチャルコンサートなどが発展する可能性があり、アーティストを身近に感じられる没入感があるのが特徴です。VRコンサートは地理的な制約がなく、世界中がマーケットになります。

また、AI分野では自動生成技術の進化により、短時間で誰でもエンタメ作品を作れるようになりました。例えば、AIキャラクターの登場や、バーチャルアーティストの登場により、エンタメ業界に新しいコンテンツが出てくる可能性があります。AIは、映像や音楽作品制作の短縮につながり、中小企業やスタートアップでも参入しやすくなる魅力もあります。

エンタメ業界の市場規模のまとめ

エンタメ業界の市場規模のまとめ

コロナ禍の影響でエンタメの市場規模はかなり縮小しましたが、2023年は過去最高の売上を達ししています。今後もエンタメ業界は伸び続けると予測されており、将来性のある職種を選びたい人にとって、エンタメ業界は注目の職種だと言えます。

ただし、コロナ禍の影響を受けて、エンタメ業界も大きく変化を遂げているのも事実です。今は時代の転換期を迎えており、技術力の大きな進歩により、エンタメ業界も新たなステージへと進化する可能性があります。 今後も伸びるエンタメ業界で働きたいと考えるなら、従来からある普遍的なエンタメ分野はもちろんのこと、新しい分野にも目を向けるようにしてください。


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