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エンタメ業界に応募するなら、他の応募者と差別化できる志望動機にしたいものです。本記事では、エンタメ業界の志望動機の書き方のコツから、イベント業界や音楽業界ごとの志望動機の例文を紹介します。
エンタメ業界に転職する際の志望動機のコツ
志望動機で重要なことは、応募先の企業が求める人材とマッチしていることをアピールできるかどうかです。どんなに優れた人材でも、会社の利益につながらないと採用はされないため、以下の2点をまずは準備しましょう。
- 自己分析をする
- 競合も含めて企業分析をする
一文目はエンタメ業界で働きたい理由を簡潔に書く
まずは、自己分析したうえで、「エンタメ業界で働きたい理由」を簡潔に書きます。
最初に自己分析をする理由は、自分の強みを理解したうえで、応募先企業にその内容を伝えやすくするためです。自己分析ができていない段階で、志望動機を考えても意味がありません。なぜなら、応募した理由によっては、エンタメ業界への転職でなくても良いからです。
エンタメ業界は軽いイメージがあるからなのか、何となく応募する人が多くいます。しかし、周りと比べて頭一つ飛びぬけた熱意・スキルがあれば、企業は採用する理由になります。
例えば、映画や音楽などコンテンツへの深い情熱がある場合は、一言で表現してください。また、エンタメ業界に自分がどのように貢献できるのかを言葉にするのもおすすめです。
応募先の企業の魅力を他社と比較した内容で書く
応募先の会社の利益になる人材だとアピールするため、競合も含めて企業分析を行います。企業側としても「何となく応募してきた人を排除したい」気持ちがあるため、企業分析は重要な項目のひとつです。
まずは、応募先の会社のサービスに触れてみることです。体験するときには、他社と比較して優れている点や、企業の価値観が自分とマッチしているのかを考えながら利用します。過去に利用したことがあるサービスの場合は、どのように触れたのか、どう感じたのか思い出してください。
同じメディア業界でも多くの会社がある中で、なぜ自社を選んだのか応募先の企業は知りたいと思っています。企業分析を深くやると、応募先企業が求める人材とのミスマッチを減らすことができます。
例えば、打ち切りが決まっている番組をネタに熱意を伝えたらどうでしょうか。相手は、番組のことを知らないばかりか、エンタメ業界への熱意も低いと感じてしまうかもしれません。不鮮明なまま応募すると、応募先企業にとっては重大なミスになるため、企業分析は欠かせない要素のひとつです。
自分がなぜエンタメ業界に興味を持ったのかエピソードを書く
エンタメ業界に興味を持ったストーリーがあると、独自性のある志望動機になります。ストーリーあると、誰でも書ける当たり障りのない内容ではなくなり、応募先の企業も一番目を引く部分です。
自分が体験した内容をもとに応募したいと伝えれば、説得力も増します。実際に商品やサービスに触れたことのある実績も伝わるので、志望動機にはエピソードを加える書き方がおすすめです。
エピソードは、その背景が詳細であるほど、採用担当者が共感できるようになります。人は自分と共通点が多い人ほど共感を抱くもののため、どのような状況で出来事が起きたのか、誰と一緒だったのか、どう感じたのか、それらの情景を思い浮かべられるようにエピソードを書くと良いでしょう。
最後に入社後に自分がやりたいことを書く
企業が人材を採用する一番の理由は、売上をアップさせるためです。誰よりも利益に結びつきやすい人材だとアピールできれば、採用されやすくなります。
利益に貢献するアピールをするため、志望動機の最後には、自分が入社後にやりたいことを記載します。やりたいことは、企業分析で見つけたプロジェクトや、特定の商品・サービスなど具体的な内容を書いてください。
また、長期的な目線から、将来のキャリアパスを記載する方法もあります。どのような役職に就きたいのか、どのポジションを目指しているのか、具体的なビジョンが描けているほど、企業側も採用後のイメージがつきやすくなります。
エンタメ業界別の志望動機の例文
エンタメ業界の志望動機は、業種ごとに変える書き方をおすすめします。業種ごとに抑えておきたい志望動機になるよう、それぞれの例文を紹介します。
テレビ業界の志望動機の例文
御社のテレビ部門に応募したのは、視聴者との信頼関係を築く点に重点を置いている理念に共感したからです。
私がテレビ業界に興味を持ったのは、小学生の頃家族と見たバラエティ番組でした。番組としての面白さやストーリー性に深く感銘を受け、自分はテレビ分野で価値ある情報を届けたいと思うようになりました。
入社後は、取材や編集を通して経験を積み、後々はプロデューサーとして番組企画に携わりたいと考えています。また、デジタルメディアを通した新しいテレビ番組の発信にも興味があります。将来的には部門のリーダーとして活躍し、テレビ業界のさらなる革新に貢献する人材となることが私の目標です。
音楽業界の志望動機の例文
私が音楽業界で働きたい理由は、音楽が人に勇気や癒しをもたらす力があると信じているからです。
御社は、アーティストの独自性を引き出す点で、他社と異なります。アーティストに対する個別サポートが充実しており、この姿勢に感銘を受け、私もその一員になりたいと考えております。
私が音楽業界に興味を持ったのは、大学のプレゼンテーションで緊張した経緯があるからです。緊張を和らげるためお気に入りの音楽を聴いたところ、心が落ち着き、成功をもたらせてくれました。
私が入社後にやりたいのは、アーティストサポートの経験を積むことです。さらには、プロジェクトやキャンペーンを通し、幅広い人に音楽を提供する取り組みをしたいと考えています。
レジャー業界の志望動機の例文
私がレジャー業界で働きたいと考えた理由は、家族や友人と楽しむレジャー体験からです。忙しい日々の中、レジャー体験は私の心身のリフレッシュになりました。そんなレジャー体験を多くの人に届ける仕事に携わりたいと考えています。
御社は、幅広い年齢層の過ごしやすさを重視している点で、他社と一線を画しています。誰もが楽しめるレジャー施設を目指す御社の姿勢に強く共鳴しました。
私がレジャー業界に興味を持ったのは、家族と過ごすアウトドアイベントがきっかけです。周りの人が「また参加したい」「疲れが癒された」と感謝の言葉を発しているのを聞いて、私も周りの人にそんな体験を提供する存在になりたいと強く感じました。
入社後は、レジャー体験の運営をやりたいと考えています。特に、地域の特性を生かした体験型のイベントを企画したいです。長期的には、次世代のレジャーランドの開発にも取り組みたいと考えています。
ゲーム業界の志望動機の例文
私がシニア層のゲーム開発に興味がある理由は、ゲームを通して、高齢者をより豊かにできると信じているからです。
御社のシニア層ゲームは、使いやすさと、続けやすさを重視している点が他企業とは異なります。脳トレも意識したゲーム内容で、シニア層が直感的に操作できる点に共感しました。
私がシニア層のゲームに興味を持ったのは、祖母と過ごす時間からです。一緒にゲームをすると彼女がイキイキとする姿が見られ、ゲームが心身に良い影響を持っていると実感し、シニア層のゲーム開発への情熱を持つようになりました。
入社後は、ユーザーリサーチを通して、より楽しく使いやすいシニア層ゲームの開発に取り組みたいと考えています。長期的には、シニア層向けの新しいゲームジャンルの開発にも挑戦したいです。
エンタメ業界の志望動機のまとめ
エンタメ業界での志望動機では、以下の内容が重要です。
- エンタメ業界で働きたい内容を簡潔に伝える
- 競合と比べて優れている点を記載する
- エピソードがあるとベター
- 入社後やりたいことを具体的に書く
志望動機では、「なぜそのエンタメ業界でなければだめなのか?」が明確に伝わる内容にしてください。特にエンタメ業界は、採用率が低く狭き門であるため、必要性がある人材だと感じてもらわないと採用の可能性が低くなるからです。
最終的には、スキルよりも熱意が伝わるかどうかが重要になります。